ある朝、物理学の教科書から一行が消えた。
「質点系において、すべての任意の2質点間の距離が運動を通して一定であるもの」──剛体の定義である。
(ふつうの言葉にすると「どの2点の間の長さも、ずっと変わらない物」)
それ以来、押した力は一瞬では伝わらなくなり、ボールはうまく転がらず、こまは回しすぎると裂け、振り子では重力の強さも測れなくなった。あなたは最後の観測者として、くずれていく世界を確かめにいく。
小原「力学A 第3章 剛体」兵庫県立大学 講義テキスト(剛体の定義、自由度6、慣性モーメント、実体振り子、斜面を転がる円柱、撃力と打撃の中心、こまの歳差)
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溝口理一郎・平嶋宗・堀口知也「力と運動に関する因果推論理論」人工知能学会論文誌 31(4), 2016(作用反作用の因果、透過伝達性、大局的因果性、場の力としての遠心力)
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